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2020/08/31 08:34

米株高を好感ししっかりか、中国PMIは波乱要因にも 無料記事

◆週明け31日の香港マーケットは、米株高を好感し買い先行しそうだが中国PMIが波乱要因となる可能性もありそうだ。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.6%高と3日続伸し、約半年ぶりに年初来の騰落がプラスに転じた。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%高と反発し、再び史上最高値を更新している。米連邦準備制度理事会(FRB)の新指針により、ゼロ金利政策の長期化が見込まれたことを引き続き材料視した。緩和マネーが継続すると期待されている。この日公表された経済指標も総じてポジティブな内容。米商務省が発表した7月の個人消費支出は予想を上回り、8月のミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)は予想外に速報値から上方修正された。
 一方、28日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が1.6%高と続伸。企業業績の持ち直しが引き続き意識された。前日に発表された中国の7月工業企業利益は、3カ月連続のプラス成長となっている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅く推移か。米金融緩和の長期化や、中国景気の持ち直しが引き続き支えとなろう。また、新型コロナウイルス感染症のワクチン開発が進展し、早期の実用化期待が高まっていることもプラス材料だ。
 なお、本日は朝方(日本時間10時ごろ)に今年8月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)が発表される。事前のコンセンサス予想では、前月の51.1をやや上回る51.2で着地すると見込まれている。


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