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2019/07/15 08:54

神経質な値動きか、中国GDPを注視 無料記事

◆週明け15日の香港マーケットは、中国統計を気にしながらの展開か。
 外部環境は安定的。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.9%高と3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6%高と反発した。NYダウは連日で史上最高値を更新。ナスダック指数は2営業日ぶりに最高値を切り上げた。今月末に米連邦準備理事会(FRB)が利下げするとの観測が引き続き相場の支えになっている。米金融当局者からは、「より緩和的な金融政策」を打ち出す必要性についての発言が相次ぐ状況だ。
 一方、12日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.4%高と続伸。緩和期待の高まりが引き続き相場の追い風となった。デフレ懸念の再燃や国内景気の先行き不透明感を背景に、中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率の引き下げなど金融緩和策を打ち出すとの思惑が強まっている。ただ、中国指標の発表を前に様子見ムードも漂った。週明け15日(日本時間午前11時ごろ)には、第2四半期(4〜6月)GDP成長率や6月の経済統計(小売売上高、鉱工業生産など)が集中して公表される。なお、本土市場引け後に公表された6月の貿易統計では、人民元ベースの輸入が前年同月比0.4%減(予想は3.7%増)、輸出が6.1%増(同6.9%)という結果だった。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。上述した中国指標の結果を見極めながらの展開となろう。注目のGDP成長率に関しては、前四半期(19年1〜3月)の6.4%を下回る6.2%に減速するとの見方が市場のコンセンサスだ。中国政府は19年のGDP成長目標を「6.0〜6.5%」に設定している。


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