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2019/12/24 08:57

上値の重い展開か、クリスマス連休前に買い手控えも 無料記事

◆24日の香港マーケットは、クリスマス連休を前に買い手控えの展開か。
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.3%高と3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%高と9日続伸した。それぞれ史上最高値を連日で更新している。米中通商協議の緩和を期待した買いが続く。中国財政部が23日、2020年1月1日付で859品目の輸入関税を引き下げると発表し、市場開放のスタンスを強めたことが材料視された。米中は1月上旬にも「第1段階の通商合意」文書に署名する見通し。さらに協議が進むと期待された。中国関連とされる事務用品のスリーエム(3M)やスマートフォンのアップル、半導体関連などが相場をけん引している。アップルは上場来高値を更新した。
 一方、23日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.4%安と続落。ハイテク株の急落が投資家心理の重しとなった。国策IC産業振興ファンドの国家集成電路産業投資基金股フン有限公司(通称「大基金」)が投資先の銘柄群に対し、初の利益確定売りを実施する――と伝わったことがネガティブ材料。売却開始が通知された銘柄群では、フラッシュメモリ製造の北京兆易創新科技(603986/SH)が6.7%安、タッチパネル・チップ生産の深セン市匯頂科技(603160/SH)が5.1%安、IC設計の湖南国科微電子(300672/SZ)がストップ安で引けている。
 他方、金融緩和期待は高まる状況。中国の李克強首相は23日、中小企業の借り入れコスト引き下げに向け、預金準備率の引き下げなどを検討する方針を示した。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として上値の重い展開か。中国の金融緩和期待はあるものの、連休を前に買い控えムードも漂いそうだ。香港はクリスマス休暇で本日が半日立ち会い、25日と26日が終日休場となる。一方、本土マーケットはしっかりか。前日の下げが大きかったこともあり、反動の買いが入る可能性もあろう。


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