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2019/07/04 08:44

しっかりか、米株高と原油上昇が追い風に 無料記事

◆4日の香港マーケットは、米株の最高値更新と原油安の一服が好感される展開か。
 外部環境は良好。昨夜の米株市場では主要指標のNYダウが前日比0.7%高と4日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%高と6日続伸した。NYダウは連日で史上最高値を更新。ナスダック指数は約2カ月ぶりに最高値を切り上げた。低調な雇用指標を受け、金融緩和の期待が一段と強まる。この日発表された6月のADP全米雇用リポートでは、(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数が前月比で小幅な伸びにとどまり、前月に続き市場予想に届かなかった。また、トランプ米大統領は2日、米連邦準備理事会(FRB)の理事候補に金融緩和に前向きな2人を指名すると発表。利下げのほか、量的緩和を復活させるとの思惑も一部で流れている。
 一方、3日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.9%安と続落。米中通商問題に対する楽観がやや後退した。米中の通商交渉は長期化する――との見方が改めて広がっている。ナバロ米大統領補佐官(通商担当)は2日、「中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する輸出規制の緩和は限定される」と説明した。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。米中協議の先行き不安はくすぶるものの、米株の最高値更新がポジティブ要因として意識されよう。また、前日の売り要因となった原油安が一服したことも(WTI原油先物は1.9%高)、エネルギー株の追い風となりそうだ。


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