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2019/12/12 08:56

しっかりか、内外環境が改善 無料記事

◆12日の香港マーケットは、米国の低金利政策継続と中国の景気テコ入れ期待でしっかりとした展開か。
 外部環境はややポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.1%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.4%高とそろって3日ぶりに反発した。米低金利政策の長期化観測が買い安心感につながる。米連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り4会合ぶりに政策金利の据え置きが決定されたものの(今年はそれまで3回の利下げ)、その後の声明で「現在の金融政策は適切」と指摘されたことで、「米連邦準備理事会(FRB)は利上げを急がない」との見方が広がった。指数は政策金利の発表後、上昇に転じている。ただ、対中関税「第4弾」の発動期限(15日)を目前にし、買いの勢いは限定された。
 一方、11日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.2%高と5日続伸し、約3週ぶりの高値水準を切り上げている。政策期待の高まりが相場を支えた。翌年の経済政策方針を決める重要会議「中央経済工作会議」が12日に終了すると伝わるなか、当局が追加の経済対策を打ち出すとの観測が流れている。また、不動産規制緩和の動きもプラス。報道によれば、年初からすでに30以上の都市が不動産引き締めを緩和しているという。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、内外環境の改善が投資家心理を上向かせそうだ。また、昨夜のフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2.2%上昇し、約4週ぶりに史上最高値を更新したこともハイテク株にとっての追い風となろう。もっとも、米中通商協議に対する警戒感は根強く、関連するヘッドラインによっては相場が乱高下する恐れもあるので注意したい。


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