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2019/07/23 08:53

しっかりか、米中通商協議の進展期待が追い風に 無料記事

◆23日の香港マーケットは、米中通商協議の進展期待を追い風にしっかりとした展開か。
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.1%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%高とそろって反発した。主要企業の決算発表を前に、業績期待の高い銘柄群が物色される。大手ブローカーが相次ぎ、アップルやマイクロンなどの投資判断を引き上げた。今週は多くのハイテク企業が決算報告する予定。これまで四半期決算を発表した企業では、およそ8割が予想を上回っている。好決算を見越した先回り買いが広がった。
 一方、22日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.3%安と反落。企業業績の悪化懸念がくすぶる状況だ。米中貿易摩擦の長期化を背景に、これから公表される主要企業の決算が低調だとの観測が広がった。また、22日に取引開始したハイテク・スタートアップ企業向け株式市場「科創板」では、上場25銘柄すべてが急騰。メイン市場の物色意欲が薄まったとの声も聞かれた。上海総合指数は段階的に下げ幅を広げている。
 米中貿易問題を巡っては、香港英字紙が22日夜、「ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官は来週、通商交渉のため中国を訪問する可能性がある」と関係者の話として伝えた。対面での協議再開は、6月の米中首脳会談以来となる。また、中国国営メディアは21日、「一部の中国企業は米農産品の輸入準備に入っている」と報道。トランプ米大統領はこれ以前に、「中国は農産品の購入を約束したのに、守られていない」と不満を漏らしていた。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、米中通商協議の進展期待がプラス材料だ。また、米ハイテク株高も投資家心理を改善させる一因となろう。


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