/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2019/07/08 08:52

上値の重い展開か、米利下げに対する期待後退 無料記事

◆週明け8日の香港マーケットは、米利下げ期待の後退が重しとなる流れか。
 外部環境はやや不透明。先週末の米株市場では主要指標のNYダウが前営業日比0.2%安と5日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%安と7日ぶりにそれぞれ反落した。市場で高まっていた大幅な米利下げの思惑が薄れている。6月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数の伸びが予想を大きく上回った。米景気の堅調が裏付けられた半面、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で決定される見込みの利下げ幅が小幅なものにとどまるとの観測が広がっている。
 一方、5日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.2%高と4日ぶりに反発。海外マネーの流入が買い安心感を誘った。中国・香港間の相互取引スキームを通じた4日の売買では、香港経由の本土株売買が再び買い越しとなっている。指数は一時節目の3000ポイントを割り込む場面がみられたものの、中盤から持ち直した(3011ポイントで終了)。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。上述したように、米利下げに対する期待感の後退がマイナス材料だ。また、香港市場に関しては、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の撤回を求め、反対派が7日、再び大規模なデモを実施したことも気がかり材料として意識される恐れもあろう。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース