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2019/06/21 09:06

下値の固い展開か、内外の好材料が支えに 無料記事

◆21日の香港マーケットは、内外の好材料で下値の固い展開か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前日比0.9%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%高とそろって4日続伸した。NYダウは約8カ月半ぶりの高値水準を回復。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500種指数も4日続伸し、今年4月30日に付けた史上最高値を更新した。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で早期利下げが示唆されるなか、マーケットへの資金流入が続くとの思惑が引き続き相場の押し上げ要因となっている。また、米中通商交渉の進展を期待し、キャタピラーなど中国関連とされる銘柄群の買いが目立った。今月28〜29日に大阪で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議にあわせた米中首脳会談に先立ち、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と劉鶴・中国副首相が来週25日に会談すると伝わっている。このほか、原油相場の急伸を手がかりにエネルギー関連にも買いが入った。「イランが米無人偵察機(ドローン)を撃墜した」と報じられるなか、原油供給がタイトになるとの思惑が広がっている。
 一方、20日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が2.4%高と4日続伸。米中協議の進展期待が追い風となったほか、金融当局の資金供給スタンスなどが支援材料となった。海外マネーの流入もプラス。中国・香港間の相互取引スキームを通じた売買は今週に入り、香港経由の本土株売買が大幅な買い越しで推移している。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の固い展開か。利食い売り圧力は意識されるものの、米中協議の進展や世界的な緩和期待などが引き続き相場を下支えしよう。


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