/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2019/10/14 08:50

買い先行か、米中貿易協議が部分合意 無料記事

◆週明け14日の香港マーケットは、米中貿易協議の部分合意が好感される流れか。
 外部環境はポジティブ。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.2%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.3%高とそろって3日続伸した。複数の米メディアが11日午後、「閣僚級の米中貿易協議は、複数の項目で合意した」と報道。投資家のリスク選好スタンスが強まった。報道によれば、中国は米農産品の購入を拡大し、通貨政策の透明性を高める方針。知的財産権に関しても、一定の措置を講じるとした。米国は15日に予定していた中国製品に対する関税引き上げを先延ばしする。
 一方、11日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.9%高と4日続伸。米中通商協議の進展が期待された。時価総額上位の銘柄群に買いが先行し、上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は1.4%高と他の指数をアウトパフォームしている。
 なお、中国では今週、9月経済指標の発表が相次ぐ予定だ(14日に貿易統計、15日に物価統計、18日に小売売上高や鉱工業生産、第3四半期GDP、15日までに金融統計など)。本日公表される貿易統計に関しては、人民元ベースの輸入が前年同月比2.3%減(前月は2.6%減)、輸出が同1.5%増(同2.6%増)で着地すると予想されている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは買いが先行する可能性が高い。上述したように、米中通商協議の「部分合意」が材料視されよう。米国が関税引き上げを先送りするなか、追加関税の応酬合戦に対する懸念も後退。景気悪化の不安もひとまず薄らいだ格好だ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース