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2019/09/19 09:07

下値の固い展開か、米中協議の進展期待が支え 無料記事

◆19日の香港マーケットは、米中通商協議の進展期待で下値の固い展開か。
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.1%高と小幅ながら続伸した。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500種指数は一時0.9%安と下げたが、引けでは0.03%高と持ち直している(ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.1%安と小反落)。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受け、柔軟な金融政策が継続されるとの見方が強まったことを好感した。米連邦公開市場委員会(FOMC)は予想通り政策金利を0.25%引き下げたが、今後のさらなる緩和についてはメンバーの間で意見が分かれた模様。緩和期待の後退で指数は大幅に下げる場面があったが、その後のFRB議長会見で「景気が悪化すれば、追加の利下げは適切」と強調されたことを受け、買い戻しの動きが強まった。
 一方、18日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%高と3日ぶり反発。相場の下値不安が和らいだ。「株式市場に長期資金を呼び込むため、中国政府は保険会社の資金運用規制を緩和する」などと伝えられている。上海総合指数は17日までの続落で、約2週ぶりの安値水準に落ち込んでいただけに、値ごろ感も着目された。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の固い展開か。米中通商協議の進展期待が改めてクローズアップされよう。上述したように、FOMCが波乱なく終了するなか、市場の関心は米中協議に移ったと言える。中国商務部は17日、財政部次官など実務者レベルの交渉チームが18日に米国を訪問すると発表。10月初めの閣僚級協議に向け、地ならしをする。


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