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2019/10/03 08:57

売り先行か、米株と原油の下げが逆風 無料記事

◆3日の香港マーケットは、米株と原油の下げを嫌気して売られる展開か。
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.9%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.6%安とそろって続落した。NYダウは約1カ月ぶりの安値水準を切り下げている。前日発表の製造業景況感指数が悪化したことに続き、雇用関連の指標も低迷。米景気の先行き不安がさらに高まった。この日発表された9月のADP全米雇用リポートでは、(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数が前月比で小幅な伸びにとどまり(予想にもとどかず)、前月分は下方修正された。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は、前日比で10.8%高の20.56ポイントに上昇し、約1カ月半ぶりの高い水準に達している。
 香港情勢も不透明。香港警察は2日、中国国慶節(建国70週年)の1日に発生した大規模なデモにより269人を拘束したと発表している。警察の実弾発砲で重体だった男子高校生は一命を取り留めたが、金融街では多くの会社員が抗議集会を開いた。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは売りが先行する流れとなろう。中国政府が追加の景気テコ入れ策を打ち出すとの観測は根強いものの、昨夜の米株安や原油安(WTI原油先物は7日続落)が投資家心理の重しとなろう。
 本土市場は国慶節連休(1〜7日)で引き続き休場。来週8日から取引を再開する。


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