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2019/10/16 09:10

底堅く推移か、米株高が支えに 無料記事

◆16日の香港マーケットは、米株高を支えに底堅い展開か。
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.9%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.2%高とそろって反発した。米主要企業の7〜9月期決算発表がシーズン入りするなか、先陣を切って報告した複数企業の業績が上振れし、投資家心理を上向かせている。医療保険のユナイテッドヘルス・グループが公表した決算では、1株利益が予想を上回り、12月通期の利益見通しを上方修正した。大手金融JPモルガン・チェースの決算では、トレーディング収入が前年同期比で急増し、投資銀行業務の手数料収入は予想に反して増加している。また、半導体のエヌビディアはアナリストの目標株価引き上げで急伸。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.2%上昇し、約3カ月ぶりに史上最高値を更新した。
 ただ、米中貿易問題の不透明感はくすぶる。米メディアは15日、事情に詳しい関係者の話として、「中国が年間500億米ドル規模の米農産品を購入することは難しい。米国がこれまでの追加関税を撤廃する事が条件となるだろう」と報じた。
 一方、15日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.6%安と6日ぶり反落。米中通商協議の先行きがやや不安視された。また、9月の中国物価統計で、生産者物価指数(PPI)が前年同月比で1.2%のマイナスとなったこともネガティブ材料。PPIが3年2カ月ぶりの低水準に落ち込むなか、製造業の低迷が連想された。なお、マーケット終了後に発表された同月の金融統計では、人民元建ての新規融資額が予想を上回っている。
 国際通貨基金(IMF)は15日、世界経済見通しの最新版を公表し、中国の成長率見通しを2019年に6.1%、20年に5.8%とそれぞれ前回予測から下方修正した。成長率の6%割れは30年ぶりとなる。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅く推移か。米中貿易問題や中国景気の先行き不安は続くものの、昨夜の米株高が支えとなろう。なかでも、半導体株高は香港に上場するハイテク関連株にとっての支援材料となりそうだ。
 なお、香港では本日(日本時間正午〜)、政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が施政方針演説を行う。演説の内容について、林鄭長官は15日の記者会見で「土地・住宅問題が焦点となる」と述べた。林鄭長官の演説後、治安トップの李家超保安局長が「逃亡犯条例」改正案の正式撤回を宣言する見通し。


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