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2019/11/06 09:04

底堅く推移か、内外環境が改善 無料記事

◆6日の香港マーケットは、内外環境の改善で底堅く推移か。
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.11%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.02%高と小幅ながらそろって続伸した。NYダウは2日、ナスダック指数は3日続けて史上最高値を更新している。米中通商交渉の進展期待と米景気指標の改善が相場を支えた。米政権は通商合意「第1段階」の合意実現に向け、一部関税の撤廃を検討している――と複数のメディアが報じている。また、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した10月の非製造業景況感指数(PMI)は、2016年8月以来の水準に落ち込んだ9月から予想以上に改善した。
 一方、5日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.5%高と3日続伸。前日までの好地合いを継いだ。米中摩擦の緩和期待が強まっている。また、中国人民銀行(中央銀行)の緩和スタンスもポジティブ材料。5日の「中期流動性ファシリティ(MLF)」による資金供給では、金利が予想外に引き下げられた。人民元高もプラス。この日の上海外国為替市場では、対米ドルの人民元が急伸し、一時は約3カ月ぶりに6人民元台を付けた。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅く推移か。内外の好材料で投資家心理が上向いている。世界景気の過度な先行き不安が後退するなかで、非鉄や原油など商品相場が上昇していることも関連銘柄の追い風となろう。ただ、指数は足元の上昇ピッチが速いこともあり、利食い売り圧力が高まっていることには注意が必要だ。


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