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2019/05/14 08:54

売り先行か、米中貿易戦争に警戒感 無料記事

◆休場明け14日の香港マーケットは、米中貿易戦争の警戒感で売られる展開か。
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前日比2.4%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.4%安とそろって急反落した。米中貿易戦争の警戒感が強まる。中国製品に対する追加関税を米国が引き上げたことの報復措置として、中国が13日、600億米ドル相当の米国製について、追加関税の引き上げを発表した。アップルやボーイングなど、中国関連とされる銘柄群を中心に幅広く売られている。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は、前日比でプラス28.12%の20.55ポイントに急上昇し、約4カ月ぶりに20を上回った。
 一方、週明け13日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.2%安と反落。9〜10日に開催された米中閣僚級協議に進展が見られなかったとして、米中貿易摩擦の悪化が改めて懸念されている。トランプ米大統領が中国からの全輸入品に制裁関税を課す「第4弾」を準備中――と伝わったことも不安材料だ。
 こうしたなか、本日の香港・中国マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。米中貿易摩擦を巡っては、米政権が13日、「携帯電話など約3000億米ドル分の中国製品に、最大で25%の関税を課す」とした制裁関税「第4弾」を正式に発表している。米中に歩み寄りが見られないなか、経済活動の停滞が危惧される状況だ。あえてプラス材料を挙げるとすれば、米国の利下げ観測が強まったこと、中国が景気対策を強化するとの観測が根強いことあたりか。


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