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2019/11/27 08:59

底堅く推移か、米株高が追い風に 無料記事

◆27日の香港マーケットは、米株高値更新を支えに底堅く推移か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.2%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.2%高とそろって3日続伸した。それぞれ史上最高値を連日で更新している。米中協議の進展を期待した買いが続いた。トランプ米大統領は26日、通商協議「第1段階」の合意は最期の難所を迎えているとしたうえで、「完了は近い」と記者団に語っている。また、コンウェイ米大統領顧問は同日、通商合意は「かなり近づいている」とメディアインタビューで答えた。米小売企業の好決算もプラス。米家電量販店ベスト・バイが公表した第3四半期(8〜10月)の売上高は予想を上回り、通期見通しも上方修正された。米GDPの約7割を占めるとされる個人消費の堅調が連想された格好だ。年末商戦の皮切りとなる今週29日の「ブラックフライデー(すべての小売店が黒字になるという感謝祭期間の金曜日)」に関しても、好調な結果になると期待されている。
 一方、26日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.03%高と小幅ながら続伸。海外マネーの流入が相場を下支えした。株価指数を開発・算出するMSCIは26日引け後、グローバル株価指数のA株組み入れ比率を再度引き上げ(15→20%)。中国・香港間の相互取引スキームを通じた26日の売買では、香港経由の本土株売買が引き続き大幅な買い越しだった。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅く推移か。香港情勢の不透明感は依然としてくすぶるものの、米株が連日で最高値を更新したことが追い風となろう。

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