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2019/12/19 08:45

上値の重い展開か、新規材料に乏しく 無料記事

◆19日の香港マーケットは、材料不足で上値の重い展開か。
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.1%安と6日ぶりに反落する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%高と6日続伸するなどまちまちの値動きだった(ナスダック指数は5日続けて史上最高値を更新)。新規の買い材料に乏しいなか、利食い売り圧力が意識される。米中が「第1段階」の通商合意に達したことなどを手がかりに、指数はこのところ連日で最高値を更新していた。市場の一部からは、「買われすぎ」の声も聞かれている。なお、米下院は18日、ウクライナ疑惑でトランプ米大統領を弾劾訴追する法案を採決する予定。日本時間19日午前にも多数派を握る野党・民主党の賛成多数で可決する見込みだ。
 一方、18日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.2%安で4日ぶりに反落した。利食い売り圧力が意識される。上海総合指数は17日まで急ピッチに上昇し、足元で約3カ月ぶりの高値水準を更新していた。もっとも、大きく売り込む動きは見られない。政策期待の高まりが支えとなった。中国では来年も金利の低下、インフラ投資の拡大がさらに進むとの観測が流れている。指数はプラス圏で推移する場面もあった。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。新規材料に乏しいなか、投資家の様子見ムードが強まりそうだ。ハンセン指数は前日、約4カ月半ぶりの高値水準を回復したこともあり、利食い売りも出やすい状況。ただ、中国の政策期待は根強く、下値を叩くような売りは出ないだろう。


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