2019/08/07 08:55
戻りを試す展開か、米株高が追い風に
◆7日の香港マーケットは、米株高を追い風に戻りを試す展開か。
外部環境は安定的。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前日比1.2%高と6日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.4%高と7日ぶりにそれぞれ反発した。米中対立の警戒感がやや薄らいでいる。米財務省が経済制裁の対象となる「為替操作国」に中国を指定した後、中国人民銀行(中央銀行)は6日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を元安方向に設定したが、「想定した水準よりも元高だった」との声が聞かれた。また、人民銀の高官が6日、外国企業を集め、「人民元の大幅な下落は続かない」と説明したとも伝わっている。外国為替市場でも元安の動きが一服した。
一方、6日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.6%安と5日続落。約5カ月半ぶりの安値水準を切り下げている。米国が中国を「為替操作国」に指定するなか、米中対立が激化すると不安視された。米中通商交渉の混迷化も危惧されている。米政権による対中制裁関税「第4弾」の発動表明に対抗し、中国商務部は6日未明、米農産品の購入を一時停止すると発表した。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットはいったん戻りを試す展開になりそうだ。人民元安の一服や、昨夜の米株高が追い風となろう。ただ、人民銀が午前(日本時間10時15分ごろ)に発表する人民元基準値については注意が必要だ。一段の元安を容認するような設定となれば、投資家のリスク回避スタンスが強まる恐れもあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は安定的。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前日比1.2%高と6日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.4%高と7日ぶりにそれぞれ反発した。米中対立の警戒感がやや薄らいでいる。米財務省が経済制裁の対象となる「為替操作国」に中国を指定した後、中国人民銀行(中央銀行)は6日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を元安方向に設定したが、「想定した水準よりも元高だった」との声が聞かれた。また、人民銀の高官が6日、外国企業を集め、「人民元の大幅な下落は続かない」と説明したとも伝わっている。外国為替市場でも元安の動きが一服した。
一方、6日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.6%安と5日続落。約5カ月半ぶりの安値水準を切り下げている。米国が中国を「為替操作国」に指定するなか、米中対立が激化すると不安視された。米中通商交渉の混迷化も危惧されている。米政権による対中制裁関税「第4弾」の発動表明に対抗し、中国商務部は6日未明、米農産品の購入を一時停止すると発表した。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットはいったん戻りを試す展開になりそうだ。人民元安の一服や、昨夜の米株高が追い風となろう。ただ、人民銀が午前(日本時間10時15分ごろ)に発表する人民元基準値については注意が必要だ。一段の元安を容認するような設定となれば、投資家のリスク回避スタンスが強まる恐れもあろう。
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