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2019/09/25 09:02

神経質な値動きか、米中対立を警戒 無料記事

◆25日の香港マーケットは、米中対立の警戒感が強まるなかで神経質な値動きか。
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.5%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.5%安と3日続落した。通商問題を巡る米中の対立が投資家心理の重しとなっている。トランプ米大統領は24日に国連総会で演説し、中国の通商スタンスを改めて非難。中国との通商協議で、米国にとって望ましくない合意はしないと強調している。また、「トランプ氏がウクライナの首脳に、野党バイデン元副大統領の捜査をするよう圧力をかけた」とする疑惑に関し、米下院が弾劾捜査を開始すると報じられたことも不安材料。米政治の不安定化が危惧された。
 一方、24日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%高と反発。当局の景気下支えスタンスが改めて意識されている。中国人民銀行(中央銀行)はこの日の朝方、リバースレポ取引を通じ400億人民元の資金を市場に供給した。人民銀は9月19日以来、差し引き総額2100億人民元の資金を市中に投じている。10月1日の国慶節(建国70週年)を控えるなか、相場の下値不安も薄らぐ状況。市場関係者の間では、国家隊(政府系ファンドなど)が相場を安定化させるとの観測が流れている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。本土市場の安定化期待は支えとなるものの、米中対立の警戒感が相場の足かせとなろう。また、昨夜のWTI原油先物は2.3%下落し、9月14日以来の安値を付けた。時価総額の大きいエネルギー関連に売りが出た場合、全体相場を押し下げることにもなろう。


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