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2019/12/06 09:05

底堅く推移か、米中合意の期待感が持続 無料記事

◆6日の香港マーケットは、米中協議の進展期待を支えに底堅く推移か。
 外部環境は安定している。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.1%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.1%高と小幅ながらそろって続伸した。米中通商合意の期待感が相場を下支えする。ムニューシン米財務長官は5日、米中両国が次官級の電話協議を実施していることを明らかにしたうえで、「通商協議は軌道から外れていない」と記者団に語った。また、トランプ米大統領も同日、「交渉は順調に進んでいる」と述べている。ただ、上値の重さも目立った。対中関税「第4弾」の発動期限が15日に迫るなか、投資家の慎重スタンスがくすぶっている。
 一方、5日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.7%高と反発。米中通商合意の期待感が再浮上した。米メディアは4日、「米中両政府が第1段階の合意に盛り込む関税の撤回範囲で歩み寄りつつある」と事情に詳しい関係者の話として報道。投資家心理が上向いた。
 なお、中国では今週末以降、11月の経済指標が相次いで発表される予定だ(7日に外貨準備高、8日に貿易統計、10日に物価統計、16日に小売売上高や鉱工業生産、15日までに金融統計など)。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。米中通商合意の期待感が引き続き相場を支えそうだ。ただ、協議に関係するヘッドラインによっては、相場が乱高下する可能性もあるので注意したい。


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