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2020/09/23 08:54

米ハイテク株高好感で買い先行か、米中対立警戒で上値の重さも 無料記事

◆23日の香港マーケットは、米ハイテク株高を好感して買い先行しそうだが米中対立の警戒感で上値は限定的か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は落ち着きつつある。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.5%高と4日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.7%高と5日ぶりにそれぞれ反発した。コロナ禍にあっても業績が安定している主力ハイテク株に見直し買いが入り、全体相場を支えている。「GAFAM」と呼ばれる主力IT関連(グーグルの持株会社アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)がそろって上昇した。アマゾンに関しては、アナリストの投資判断引き上げが好感されている。また、ジョンソン英首相は22日、新型コロナウイルス感染再拡大を阻止するため、新たな制限措置を発表。市場で警戒されていたこれまでのロックダウン(封鎖措置)とは違っていたため、相場に対する悪影響は限定的だった。
 一方、22日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が1.3%安と続落。投資家のリスク回避スタンスが強まった。中国のショート動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業を巡り、米中対立の不安が強まったことがマイナス。TikTokを運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)と米オラクルが合意した提携案について、中国共産党系メディア「環球時報」の編集長、胡錫進氏は21日、自身のSNS上に「中国当局は合意案を承認しないだろう」と投稿した。トランプ米大統領も同日、提携案に対する暫定承認を撤回する可能性を示唆している。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。昨夜の米ハイテク株高は好感されそうだが、米中対立の警戒感はくすぶったままだ。引き続き、米中関係を巡るニュースヘッドラインに注目が集まろう。


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