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2019/12/17 09:00

底堅く推移か、米株高が支えに 無料記事

◆17日の香港マーケットは、米株高を支えに底堅い展開か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.4%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9%高とそろって4日続伸した。NYダウは約半月ぶりに史上最高値を更新し、ナスダック指数は3日続けて最高値を切り上げている。米中が先週末、「第1段階」の通商協議で合意したことを受け、米経済に追い風が吹くと評価された。国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は16日、合意により米国の対中輸出は倍増するとの見通しを示している。中国関連とされるアップルは、上場来高値を更新した。
 一方、16日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.6%高と続伸。11月5日以来、約6週ぶりの高値水準を回復した。中国景気の持ち直しが意識される。取引時間中に公表された11月の中国経済統計では、小売売上高や鉱工業生産が予想以上に前月から改善した。また、中国人民銀行(中央銀行)がこの日、中期貸出制度(MLF)を通じ、3000億人民元の資金を市中に供給したこともプラス材料視されている(満期到来分との差し引きで140億人民元の供給超)。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。香港市場は反政府デモによる域内の景気悪化懸念が依然として重しとなるものの、昨夜の米株高が投資家心理を上向かせよう。本土市場に関しては、国内景気の持ち直しを期待した買いが継続しそうだ。


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