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2019/09/02 09:08

売り先行か、米中対立の激化を警戒 無料記事

◆週明け2日の香港マーケットは、米中貿易戦争の激化を警戒し売りが先行する展開か。
 外部環境はネガティブ。トランプ米政権は9月1日、予定通り、対中制裁関税「第4弾」を発動した。中国側も即座に対抗措置を打ち出している。米中摩擦に歯止めがかからず、市場では「9月の閣僚級協議が見送られる」との懸念も漂う状況だ。時間外取引のNYダウ先物は2日朝方、急反落している。8月30日の米株マーケットでは、米中協議が進展するとの期待感でNYダウが0.2%高と3日続伸していた。
 一方、8月30日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.2%安と3日続落。人民元安進行の警戒感がくすぶっている。中国人民銀行(中央銀行)はこの日の朝方、人民元の対米ドル基準値を4日続けて元安方向に設定した。また、8月・製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表を前に、内容を見極めたいとするスタンスも買い手控えにつながっている。
 8月31日に発表された8月の中国製造業PMIは、前月実績(49.7)と市場予想(49.6)を下回る49.5という結果。景況判断の境目となる50を4カ月連続で割り込んだ。
 香港情勢にも改善がみられない。政府への抗議行動が続く香港で1日、デモ隊が再び空港に押しかけ、警官隊と衝突した。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられよう。上述したように、米中貿易戦争の激化に対する警戒感が相場の重しだ。また、人民元安の進行もマイナス。オフショア人民元は2日朝方、先週よりも大幅な元安水準で推移している。


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