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2019/06/05 09:00

しっかりか、米株高が追い風に 無料記事

◆5日の香港マーケットは、米株高を追い風に買われる展開か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前日比2.1%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は2.7%高と3日ぶりに反発した。貿易摩擦の過度な警戒感が薄らぐ。中国商務部は4日、通商問題を巡り両国で非難の応酬が続いていることに言及し、「対話と交渉で解決すべき」との声明を発表した。このほか、不法移民問題を背景とした追加関税に揺れるメキシコに関しては、同国と米国が5日午後に協議を行う予定と伝わっている。米利下げ観測も改めて材料視。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は4日、世界的な貿易摩擦による経済リスクに対処するため、利下げの可能性も排除しないスタンスを示している。そのうえで、懸念されていた米10年債利回りの低下基調が一服したこともプラス材料となった。
 一方、4日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.0%安と4日続落。米中対立の長期化、激化が投資家心理の重しとなった。米中通商協議を巡っては、両国が互いに非難の応酬を続けるなど解決の糸口がつかめない状況だ。半面、海外マネーの流入は回復。中国・香港間の相互取引スキームを通じた4日の売買では、香港経由の本土株売買が2日連続で買い越しとなった。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。昨夜の米株高や原油上昇(WTI原油相場は5日ぶり反発)を好感した買いが入ろう。米中貿易問題の警戒感は依然としてくすぶるものの、ひとまず過度な不安が薄らぐ状況だ。


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