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2020/09/24 09:06

売り先行か、米株安が逆風に 無料記事

◆24日の香港マーケットは、米株安を嫌気した売りが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.9%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.0%安とそろって急反落した。NYダウは8月3日以来、ナスダック指数は7月30日以来の安値に落ち込んでいる。米景気の先行き不安が再び意識された。米ボストン地区連銀総裁は23日、秋以降に新型コロナウイルス感染が再拡大し、追加経済対策で議会が合意できなかった場合、年末に向かい信用不安が一段と高まる恐れがあるとの見解を示している。また、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は同日、新型コロナウイルス対策に関する米下院の議会証言で、前日の証言と同様に「景気回復には程遠い状況」だと説明した。主力ハイテク株の売り圧力も高まる。割高感が再び意識され、「GAFAM」と呼ばれる銘柄群が(グーグルの持株会社アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)がそろって反落した。
 一方、23日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.2%高と3日ぶりに反発。前日までの続落を受け、いったん買い戻しの動きが先行した。経済活動が各地で正常化するなか、中国景気の持ち直し期待が根強い状況だ。ただ、上値は限定的。米中関係の悪化懸念が依然としてくすぶっている。指数は安く推移する場面もみられた。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米株安を嫌気した売りが先行しそうだ。また、市況安も逆風となろう。昨夜のロンドン金属取引所(LME)では、アルミニウムや銅など主要産品が軒並み下落。WTI原油先物は24日朝方、反落で推移している。


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