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2020/01/22 08:56

上値の重い展開か、新型肺炎の拡大を懸念 無料記事

◆22日の香港マーケットは、新型肺炎の感染拡大を警戒して上値の重い展開か。
 外部環境はやや不透明。連休明けとなった昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.5%安と6日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%安と4日ぶりにそれぞれ反落した。中国で発生した新型コロナウイルス肺炎の拡大を警戒し、いったん利益を確定する動きが先行している。指数は先週、連日で史上最高値を更新していた。新型肺炎を巡っては、中国当局による遺伝子検査で「ヒトからヒトへの感染」が判明している。米疾病対策センター(CDC)は21日、ワシントン州で中国渡航の男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。中国以外での感染者は、この時点で5カ国にわたっている。
 一方、21日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.4%安と3日ぶりに反落。昨年末以来の安値を付けている。大型連休を前に、リスク回避スタンスが強まった。武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎は、中国各地に広がり、すでに複数の感染者が死亡した。今週後半から始まる春節(旧正月)連休では市民が大移動するだけに、さらなる感染増も危ぐされている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。前日の下げが大きかったこともあり、値ごろ感に着目した買いが入る可能性もありそうだが、引き続き、新型肺炎の拡大がネガティブ材料として意識されよう。週後半からの春節連休を前に、様子見ムードも漂いそうだ(本土市場は24〜30日、香港市場は24日後場〜28日が休場)。


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