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2019/10/10 08:49

神経質な値動きか、米中通商協議に不透明感 無料記事

◆10日の香港マーケットは、米中通商協議の見極めで神経質な値動きか。
 外部環境は不透明だ。米株マーケットが終了した日本時間10日朝方、香港の英字紙は2日間開かれていた次官級の米中通商協議について、「米中は主要な貿易問題で進展がなかった」と報道。「中国代表団は11日ではなく、10日に米国を離れる計画」と伝えている。グローベックスのNYダウ先物は大幅に下落している状況だ。これより先、10日に再開される閣僚級の通商協議に関し、「中国は部分的な合意を求めている」と複数メディアが報じたことで、昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.7%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%高とそろって3日ぶりに反発していた。
 一方、9日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.4%高と続伸。景気テコ入れ期待が相場を支えた。世界景気の減速懸念が根強いなか、中国や欧米各国で金融緩和の強化観測が浮上。中国では、新たな指標金利「ローンプライムレート(LPR)」(毎月20日に発表)について、今後も引き下がるとの見方が出ている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、米中貿易問題に関するニュースフローに一喜一憂する展開が続いている。これから始まる閣僚級協議の結果が判明するまでは、積極的な売買が手控えられよう。


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