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2019/09/10 09:06

底堅く推移か、米中協議の進展期待強まる 無料記事

◆10日の香港マーケットは、米中協議の進展期待が相場を支える展開か。
 外部環境は良好。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前営業日比0.1%高と4日続伸し、約1カ月ぶりの高値水準で取引を終えた(ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.2%安と続落したが下げ幅はやや縮小)。米中通商協議の進展期待が強まっている。10月にワシントンで再開される閣僚級の貿易協議に関し、ムニューシン米財務長官は9日、「これまでの協議は前進している」と米メディアのインタビューに答えた。中国関連とされる建機のキャタピラーや化学品のダウ、半導体関連などに買いが広がっている。また、米10年債利回りの上昇基調もプラス。利ザヤ改善の期待で金融株も買われた。
 一方、9日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.8%高と6日続伸。終値ベースで約2カ月ぶりに、心理的節目の3000ポイントを回復した(3024.74ポイント)。金融当局の緩和スタンスが好感される。中国人民銀行(中央銀行)は6日夜、預金準備率の引き下げを発表した(16日付で実施)。市場では、追加の緩和策が打ち出されるとの観測も流れている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。中国経済の減速懸念や香港情勢の不透明感などマイナス材料はあるものの、米中協議の進展期待が相場を支えよう。
 なお、本日は8月の中国物価統計が公表される予定(日本時間午前10時半ごろ)。市場コンセンサスでは、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス2.7%(前月はプラス2.8%)、生産者物価指数(PPI)がマイナス0.9%(前月はマイナス0.3%)で着地する見込みだ。


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