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2019/07/26 08:56

上値の重い展開か、米株安が逆風に 無料記事

◆26日の香港マーケットは、米株安を嫌気し上値の重い展開か。
 外部環境はややネガティブ。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前日比0.5%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%安と4日ぶりに反落した。一部企業の業績悪化が投資家心理を弱気に傾ける。ボーイングの4〜6月期決算が赤字に転落したほか、スリーエム(3M)は4割減益に加え、中国での売上高見通しを引き下げた。また、アマゾン・ドット・コムは利益が下振れし、7〜9月期の営業利益が前年同期比で減少するとの見通しを公表。テスラの決算は、予想以上の赤字を計上した。また、この日発表された経済指標では、米耐久財受注額が予想を上回り、米新規失業保険件数(週間)が予想ほど増えなかった。市場の一部では、「金融当局が積極的な緩和スタンスをとりにくくなる」との見方が出ている。
 一方、25日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.5%高と3日続伸。米中摩擦の緩和期待が引き続き相場の支えとなっている。中国商務部は会見で、来週30日と31日に米中の閣僚クラスが通商協議に臨むと公表した。それより先、米ホワイトハウスもハイレベル協議の実施を明らかにしている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。上述したように、米企業決算の下振れを受けた米株安が逆風だ。中国・香港でも主要企業の決算が近く本格化することもあり、様子見ムードも強まろう。また、米中協議の再開は好材料だが、結果を見極めたいとするスタンスも意識されそうだ。


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