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2018/12/17 09:04

売り先行か、世界景気の先行きを懸念 無料記事

◆週明け17日の香港マーケットは、世界景気の鈍化を不安視した売りが先行する流れか。
 外部環境はネガティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比2.0%安と3日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は2.3%安と続落した。NYダウは約7カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。中国や欧州の経済指標が悪化するなか、世界経済の先行きが不安視された。11月の中国経済統計では、小売売上高の伸びが事前予想に反して前月実績から縮小。2003年5月以来、15年半ぶりの低水準にとどまっている。鉱工業生産の増加率も下振れた。欧州では、12月のユーロ圏PMIが4年1カ月ぶりの低水準を記録。NYダウの構成銘柄は、ほぼ全面安となった。
 一方、14日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.5%安と4日ぶりに反落。景気指標の悪化を受け、投資家心理が冷え込んだ。金融株を中心に、幅広く売られている。米中通商協議の先行き不安も再燃する状況。通商問題の緩和に絡んだ動きは続いているが、「これだけでは貿易戦争は解決しない」との見方も広がっている。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。前述したように、世界経済の鈍化を不安視した売りが先行しよう。本土マーケットも香港と同様に、神経質な値動きとなりそうだ。ただ、今週は19〜21日に中国で「中央経済工作会議」が開催される予定のため、政策期待も強まろう。売り一巡後に、買い戻しが入ることに期待したい。


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