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2018/09/04 08:41

上値の重い展開か、米中貿易戦争の警戒感くすぶる 無料記事

◆4日の香港マーケットは、新規材料に乏しい中で上値の重い展開か。
 外部環境に目立った手がかりはない。昨夜の米国は、レイバーデーの祝日で株や債券など全市場が休場だった。場が開いていた欧州株市場では、独DAXが前日比0.1%安、仏CAC40が0.1%高、英FTSE100が1.0%高と売り買いが交錯している。
 一方、中国国内の環境は不透明。3日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.2安と5日続落した。米中貿易戦争の警戒感が重し。中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象)について、「9月5日(現地時間)の意見公募手続き終了後、早期に発動される」との観測が流れている。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは新規材料に乏しい中で上値の重い展開か。昨夜の米市場が休場だったことに加え、中国でも重要指標の発表が予定されていない。米中貿易戦争の警戒感が引き続き逆風として意識されそうだ。
 本土マーケットは下値の固い展開か。米中貿易戦争の警戒感は続いているものの、「相場の下落局面では国家隊(政府系ファンドなど)が買い支えに入る」との思惑も根強く残っている。前日の相場でも、上海総合指数は節目の2700ポイントを一時割り込んだが(2692.36ポイント)、中盤から下げ幅をやや縮小した。本日も政策期待のある銘柄などに買いが入ることを期待したい。


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