◆7日の香港マーケットは、米株安を嫌気し売りが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
　外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.3％安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.6％安とそろって反落した。投資家の慎重スタンスが再び強まる。トランプ米大統領は6日、新型コロナウイルス対策に向けた追加の経済対策に関し、11月の大統領選後まで与野党協議を停止するよう交渉担当者に指示したとツイッターに投稿した。コロナ感染したトランプ氏が早期退院したことを手がかりに小高く推移していたものの、指数は一転、マイナス圏に沈んでいる。公的支援の打ち切りなどで、米景気の回復が遅れると懸念された。
　一方、中国国内での材料は乏しい。本土マーケットは国慶節に伴い、今週8日まで休場となっているためだ。また、主要な経済統計の発表は、週明け以降となる（13日に9月の貿易統計、15日に同月の物価統計など）。
　こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。中国国内に目新しい手がかりがないなか、昨夜の米株安を嫌気した売りが先行しよう。


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