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2018/11/07 09:04

方向感を欠く展開か、米中間選挙の結果が気がかり 無料記事

◆7日の香港マーケットは、米中間選挙の結果を見極めながらの展開か。
 外部環境はややポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.7%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6%高と反発した。米中摩擦の警戒感がやや薄れる。中国の王岐山・副主席は6日にシンガポールで講演し、「中国は貿易問題の解決を巡り、米国と協議する用意がある」と強調した。これを受けて、中国関連とされるキャタピラーやボーイング、スリーエム(3M)などに買いが広がっている。足元で下げがきつかったIBMやアップルなども買われた。ただ、上値は重い。米中間選挙の投票が始まるなか、結果を見極めたいとするスタンスが強まった(日本時間7日昼過ぎに大勢が判明)。中間選挙では、トランプ米大統領の約2年にわたる政権運営の審判が下されることになる。
 一方、6日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が0.2%安と続落。中国景気の鈍化、米中貿易摩擦の長期化など不安材料が重なり、投資家の買い意欲が低下している。ただ、相場や景気に対する当局のテコ入れ期待は根強く、指数は引けにかけて下げ幅を縮小させた。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として方向感を欠く展開か。米中間選挙の大勢は日本時間昼過ぎに判明するため、結果を見極めながらの流れとなろう。
 本土マーケットも神経質な値動きか。香港と同様に、米中間選挙の結果が気がかり材料となる。ただ、中国の政策期待が根強いなかで、選挙結果によって大きく売り込む動きにはならないだろう。


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