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2019/02/11 08:58

売り先行か、米中通商協議に警戒感 無料記事

◆週明け11日の香港マーケットは、米中貿易問題の警戒感で売られる流れか。
 外部環境はやや不透明。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.3%安と3日続落した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.1%高と3日ぶりに反発したものの、買いの勢いは弱い。世界景気の鈍化懸念が重しとなっている。欧州連合(EU)欧州委員会が7日、域内主要国の経済見通しを下方修正したことに続き、オーストラリア準備銀行(中央銀行)も8日、国内の経済見通しを引き下げた。
 一方、中国国内では春節(旧正月)連休が終わり、本土株市場で本日(11日)から取引が再開される。連休中の香港や海外での株安を受け、安く始まる可能性が高い。また、内部的にも不安材料がある。春節連休期間の国内消費が前年比8.5%増にとどまり、統計発表以来で初めて伸び率が1ケタ台となった。
 米中貿易問題を巡っては、米ホワイトハウスが8日、閣僚級協議を14〜15日に北京で開くと発表した。これに先立ち、11日から次官級の協議を開くとの情報も伝わっている。市場関係者の間では、「協議は難航する」との見方もあり、懸念材料として意識される場面もありそうだ。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられる展開か。前述したように、米中協議への警戒感が強まりそうだ。


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