/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2018/11/19 09:07

神経質な値動きか、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆週明け19日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じるなかで神経質な値動きか。
 外部環境には不透明感か漂う。米中貿易摩擦を巡っては、好悪材料が入り混じる状況だ。トランプ米大統領が16日、中国が貿易問題で対処する項目のリストを送付してきたことを受けて、中国製品に追加関税を課さない方針を示したことはプラス材料。ただ、関係改善のハードルが高いことも事実。週末にパプアニューギニアで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議では、米中両国が通商政策で折り合いがつかず、初めて首脳宣言採択が断念された。
 なお、先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.5%高と続伸する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.2%安と反落。半導体の米エヌビディアが先週、第4四半期(11〜1月)の売上高見通しを発表し、市場予想を下回ったことが引き続きハイテク関連の重しとなっている。
 一方、先週末16日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が0.4%高と続伸。市場活性化の期待が強まっている。「上海・ロンドン両株式市場の相互取引」は早ければ12月8日にも開始される――との見通しを中国証券報が14日に報じたことを改めて材料視した。また、中国証券監督管理委員会の幹部が「相互接続の準備は出来ている」と語る中、早期の解禁に向けて投資家の期待感が一段と高まった格好だ。相互取引で最大のメリットを受けるとして、証券株が軒並み上昇している。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。前述したように、米中通商交渉の先行き不透明感が相場の足かせとなろう。ただ、大きく売り込む動きも想定しない。米10年債利回りの下落基調が鮮明化していることや、人民元安の一服がプラス材料だ。
 本土マーケットも上値の重い展開か。先週の上海総合指数は、約1カ月ぶりの高値水準を回復したばかりということもあり、一段の好材料を欠く中で戻り待ちの売り圧力が意識されそうだ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース