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2018/11/26 09:10

売り先行か、原油安が逆風に 無料記事

◆週明け26日の香港マーケットは、原油安が嫌気される展開か。
 外部環境はややネガティブに傾いている。感謝祭の休場明けとなった先週末23日の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.7%安と4日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.5%安と反落した。原油相場の急落を受け、エネルギー関連が大幅安。WTI原油先物は7.7%安と急反落し、約1年1か月ぶりの安値を切り下げた。世界景気の減速懸念が強まるなか、燃油などの需要が縮小すると警戒されている。米アップル株の4日続落もハイテク関連にとって重し。米紙は22日、「iPhone新機種「XR」の日本販売価格が大幅に引き下げられる」と報じた。iPhoneを巡っては、受託生産先の台湾・鴻海精密工業(ホンハイ:2317/TW)が大規模な人員削減を計画しているとも伝わっている。
 一方、23日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が2.5%安と大幅続落した。米中通商交渉の不透明感が強まっている。米紙は23日、「米政府は主要同盟国に対し、中国華為技術(ファーウェイ)製品の使用を控えるよう呼びかけた」と関係者の話として報じた。貿易問題で対立する米中の首脳は今週末、アルゼンチンで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて会談する予定。通商交渉が決裂した場合、両国の対立激化は避けられないとみられる。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは、全体として苦戦を強いられそうだ。上述のように、原油相場の急落がマイナス材料となる。また、米中通商交渉を前に、買い手控えのスタンスも強まろう。先週23日の香港市場では、売買代金が今年最低を記録した。
 本土マーケットも神経質な値動きか。香港と同様に、原油安がマイナスだ。世界景気の減速懸念もあり、景気敏感株に売りが先行するとみられている。



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