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2018/09/12 08:39

しっかりか、米株高が追い風に 無料記事

◆12日の香港マーケットは、米株高を追い風にしっかりか。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%高と3日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6%高と続伸した。米追加関税の懸念で売りが続いていたアップル株が急反発し、投資家のセンチメントも上向いている。アップルに関しては、スマートフォン「iPhone」の新機種発表を12日に予定していることが材料視された。アナリストが目標株価を引き上げたこともあり、同社株は2.5%高と大幅に上昇している。指数は米中貿易戦争の警戒感で安くスタートしたものの、新規の悪材料はなく、ほどなくプラスに転じた。
 一方、中国国内の環境は不透明。11日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.2%安と続落し、約2年8カ月ぶりの安値で引けた。米中貿易戦争の激化が不安視されている。中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象に25%の追加関税を課す)を検討中のトランプ米大統領は、中国からの全輸入品に追加関税を課すこともできると強硬姿勢を崩していない状況だ。ただ、このところの下げがきつかったハイテク株などには買い戻しが入り、全体相場を下支えした。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体としてしっかりか。米中貿易戦争の不安感は依然として残るものの、昨夜の米株高をきっかけに、いったん買い戻しの動きが出そうだ。ハンセン指数は約1年2カ月ぶりの安値を切り下げていることもあり、値ごろ感も着目されよう。また、昨夜の原油相場(WTI原油先物)が5日ぶりに反発したことも関連銘柄にとっては追い風だ。
 本土マーケットは下値を固める展開か。今年8月の新車販売台数が前月に続きマイナス成長となるなど、中国景気の先行き不安はくすぶっているが、直近の下落を受けた自律反発狙いの買いが相場を下支えしそうだ。


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