/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2019/05/06 09:05

売り先行か、米中協議に不透明感 無料記事

◆週明け6日の香港マーケットは、米中協議の先行き不透明感で売られる展開か。
 外部環境には好悪材料が入り混じる状況。まず、先週末の米株高はポジティブ材料だ。3日の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.8%高と3日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.6%高と4日ぶりにそれぞれ反発した。ナスダック指数は4日ぶりに史上最高値を更新している。米雇用統計の内容を好感。4月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想以上に増加し、失業率は49年ぶりの水準に低下した。米景気の堅調さが再認識されている。
 半面、トランプ米大統領が5日、自身のツイッターに「対中関税を引き上げる」と投稿したことはマイナス。いったん棚上げされていた「2000億米ドル相当の中国製品に対する関税を10%→25%に引き上げる」措置に関し、10日に実施すると表明した。「協議の進展があまりに遅い」ためとしている。トランプ氏はこれまで、「交渉は順調に進展している。素晴らしい合意ができる」と繰り返し述べていただけに、金融市場に失望が広がりそうだ。なお、クドロー国家経済会議(NEC)委員長は同日、「大統領発言は警告」としたうえで、「交渉がうまくいくよう望んでいる」と述べた。米中両政府は今週8日に閣僚級の通商協議をワシントンで再開する予定となっている。
 一方、先週の本土マーケットはメーデーに伴い1〜3日が休場だった。目立った取引材料に乏しい状況となっている。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。上述したように、米中通商協議の先行き不透明感が売り材料となろう。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース