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2019/04/12 09:16

方向感を欠く展開か、中国貿易統計を見極め 無料記事

◆12日の香港マーケットは、中国貿易統計を気にしながら方向感を欠く展開か。
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.1%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%安とそろって小反落した。医療費引き下げ圧力が強まるとの見方が広がるなか、医薬関連株が売られ相場の重しとなっている。サンダース上院議員は10日、「国民皆保険案」を改めて示した。また、米主要企業の決算発表が今週末から本格化することも買い手控え要因となっている。12日はJPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴなど、大手金融機関が1〜3月期業績を公表する予定だ。
 一方、11日の本土株市場では、戻り売り圧力が意識されている。主要指標の上海総合指数が1.6%安と反落した。上海総合指数は今月に入り上昇ピッチを速め、足元では約1年ぶりの高値水準で推移していた。中国の経済指標を見極めたいとするスタンスも漂っている。今週から来週にかけ、3月の重要経済統計(12日に貿易統計、15日までに金融統計、17日に鉱工業生産や小売売上高など)や、第1四半期GDP成長率(17日)が相次いで公表される予定だ。
 本日発表される今年3月の中国貿易統計に関しては、人民元ベースの輸入が前年同月比2.6%増(前月は0.3%減)、輸出が同6.3%増(同16.6%減)で着地するとみられている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは、中国の輸出入統計を見極めながらの展開となろう。2月の統計では、通商問題による対立で対米の輸出入が大幅に減少し、全体でも予想外のマイナス成長を強いられた。3月はその反動でプラス成長を回復するとの見方が優勢となっているものの、予断を許さない状況でもある。


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