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2019/02/18 09:02

買い先行か、米中協議の進展期待が追い風に 無料記事

◆週明け18日の香港マーケットは、米中協議の進展期待で買われる展開か。
 外部環境はポジティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.7%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6%高と6日続伸した。それぞれ、約3カ月ぶりの高値水準を回復している。米中通商協議の進展がプラス。15日まで北京で開かれた高レベルの通商協議に関しては、トランプ米大統領が「良好に進んだ」とコメントし、習近平国家主席も「重要な進展があった」と評価した。「協議は18日の週に、ワシントンで継続する方針」とも伝わっている。こうしたなか、米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は、前日比マイナス8.1%の14.91ポイントに低下し、約4カ月ぶりの低い水準に落ち着いた。
 一方、15日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.4%安と続落。中国指標の下振れが嫌気された。今年1月の物価統計では、企業活動の目安となる卸売物価指数(PPI)が前年同月比0.1%上昇にとどまり、伸び率は前月実績(0.9%)と市場予想(0.3%)を大幅に下回っている。2年4カ月ぶりの低水準を記録するなか、中国景気の先行きが改めて不安視された。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは買い戻しが先行する展開となりそうだ。中国景気の先行き不安はくすぶるものの、米中協議の進展期待が相場を支えよう。原油相場の上昇基調を手がかりに、資源関連が物色されそうだ(先週末のWTI原油先物は4日続伸し、一時3カ月ぶり高値)。


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