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2018/12/14 09:09

方向感を欠く展開か、中国指標が気がかり材料に 無料記事

◆14日の香港マーケットは、中国経済指標を気にしながらの展開か。
 外部環境はほぼ中立。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.3%高と続伸する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%安と3日ぶりに反落した。米中通商交渉を巡っては、今後の見通しについての見方が交錯する状況。中国が大豆輸入を再開し、米輸入車の報復関税を撤廃する可能性が伝わるなど通商問題の解決に向けた動きは続いているが、「これだけでは貿易戦争は解決しない」との意見も一部で聞かれた。ロス米商務長官は13日、「中国はこれまでに約束したこと以上の行動をとる必要がある」との見解を示している。
 一方、13日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.2%高と3日続伸。中国の景気テコ入れ策に対する期待感が強まっている。来週19〜21日に開催予定の「中央経済工作会議」では、一段の減税推進、財政支出の拡大などが議題に上る見込みという。また、開会前の18日には「改革開放40周年」記念式典が開催される予定だ。政策支援の期待が強まり、インフラ関連株や消費関連株が急伸するなか、指数は中盤から上げ足を速めている。また、中国共産党は13日、習近平国家主席の主宰で中央政治局会議を開催。米国との貿易戦争を背景に、内需の拡大に注力する方針を確認した。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは中国の経済指標に左右される展開か。本日の日本時間11時ごろ、今年11月の各種経済指標(小売売上高や鉱工業生産、固定資産投資など)が公表される予定。直近の市場コンセンサス予想では、総じて前月並みの水準で着地するとみられている。本土マーケットも香港と同様に、指標の内容を見極めながらの値動きとなろう。


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