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2019/04/09 09:03

上値の重い展開か、売り圧力くすぶる 無料記事

◆9日の香港マーケットは、売り圧力がくすぶるなかで上値の重い展開か。
 外部環境に目立った手がかりはない。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.3%安と4日ぶりに反落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%高と続伸するなどまちまちの展開だった。アナリストが投資判断を引き下げたボーイングが急落し、全体相場の重しとなっている。同社は5日、墜落事故を起こした主力旅客機「737MAX」の生産ペースを2割削減すると発表していた。また、主要企業の1〜3月期決算発表が今週から始まることもあり、全体として模様眺めのスタンスが漂っている。
 一方、連休明け8日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.1%安と6日ぶりに反落。直近の上昇基調を受け、売り圧力が意識された。上海総合指数は前営業日まで5連騰し、約1年ぶりの高値水準を回復していた。年初からの上昇率は3割に達している。足元で上昇が目立っていたハイテク株、証券株などに売りが膨らんだ。半面、消費関連株はしっかり。白酒(中国の蒸留酒)メーカー大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が4.1%高の900.20人民元と続伸し、連日で上場来高値を更新した。同社は4日引け後、今年1〜3月期決算が3割前後の増益になるとの見通しを発表。ブローカー各社の予想を上回ったことが好感されている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。ハンセン指数や上海総合指数は年初からの上昇ピッチが速かったこともあり、売り圧力が依然としてくすぶっている。本土A株に関しては、本土・香港間の株式相互取引を通じた8日の売買で、香港経由の売買が大幅な売り越しとなったこともマイナスだ。米ハイテク株高などは支えとなるものの、買い進む動きは限定的となろう。


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