2020/03/27 08:59
しっかりか、米株急伸が支えに
◆27日の香港マーケットは、米株急伸を支えにしっかりとした展開か。
外部環境はややポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比6.4%高と3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が5.6%高と反発した。大型経済対策に対する期待が相場を押し上げている。経済対策費2兆米ドル(約220兆円)規模に上る新型コロナウイルス対策法案は、米上院が賛成対数で可決された。米下院での可決とトランプ米大統領の署名を残すのみとなり、法案は週内にも成立すると見込まれている。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が26日、新型コロナ感染拡大で混乱する市場を安定させるため、「あらゆる手を尽くす」と発言し、追加の金融緩和を示唆したことも好感されている。なお、米雇用情勢を巡っては、米新規失業保険件数(週間)が前週に急増し、過去最多を記録。予想の上限は超えなかったことで嫌気する売りは限定された。
一方、26日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.6%安と3日ぶりに反落。世界的なリセッション(景気後退)の警戒感が重しとなった。中国以外の国・地域では、新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、国境閉鎖や移動制限が強化されている。米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によれば、25日午後3時(米東部時間)時点で、コロナ感染による世界死者数は2万550人。20日に1万人の大台に乗せてから、わずか5日間で倍増した計算だ。ただ、下値は限定的。中国や米国など、世界各国で大規模な経済対策を打ち出していることが支えだ。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。大型経済政策の期待感で、昨夜の米株が急伸したことを材料視しそうだ。また、香港で終盤に入った主要企業の決算報告で、増収増益、配当増額など良好なものが多いことも買い安心感につながろう。
本日は中国工商銀行(1398/HK)や中国建設銀行(939/HK)、中国銀行(3988/HK)、交通銀行(3328/HK)、中国太平保険HD(966/HK)、中国人民保険集団(1339/HK)、中国人民財産保険(2328/HK)、広発証券(1776/HK)、第一トラクター(38/HK)、青島ビール(168/HK)、鞍鋼(347/HK)、中国民航信息網絡(696/HK)、中興通訊(763/HK)、天能動力国際(819/HK)、中国雨潤食品集団(1068/HK)、東方電気(1072/HK)、中国神華能源(1088/HK)、華晨中国汽車HD(1114/HK)、ハルビン電気(1133/HK)、エン州煤業(1171/HK)、華潤燃気HD(1193/HK)、華潤水泥HD(1313/HK)、碧桂園HD(2007/HK)、富智康集団(2038/HK)、中銀香港(2388/HK)、上海医薬集団(2607/HK)、中遠海運発展(2866/HK)、新疆新キン鉱業(3833/HK)、株洲中車時代電気(3898/HK)、洛陽欒川モリブデン集団(3993/HK)などが通期決算を報告する予定だ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はややポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比6.4%高と3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が5.6%高と反発した。大型経済対策に対する期待が相場を押し上げている。経済対策費2兆米ドル(約220兆円)規模に上る新型コロナウイルス対策法案は、米上院が賛成対数で可決された。米下院での可決とトランプ米大統領の署名を残すのみとなり、法案は週内にも成立すると見込まれている。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が26日、新型コロナ感染拡大で混乱する市場を安定させるため、「あらゆる手を尽くす」と発言し、追加の金融緩和を示唆したことも好感されている。なお、米雇用情勢を巡っては、米新規失業保険件数(週間)が前週に急増し、過去最多を記録。予想の上限は超えなかったことで嫌気する売りは限定された。
一方、26日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.6%安と3日ぶりに反落。世界的なリセッション(景気後退)の警戒感が重しとなった。中国以外の国・地域では、新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、国境閉鎖や移動制限が強化されている。米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によれば、25日午後3時(米東部時間)時点で、コロナ感染による世界死者数は2万550人。20日に1万人の大台に乗せてから、わずか5日間で倍増した計算だ。ただ、下値は限定的。中国や米国など、世界各国で大規模な経済対策を打ち出していることが支えだ。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。大型経済政策の期待感で、昨夜の米株が急伸したことを材料視しそうだ。また、香港で終盤に入った主要企業の決算報告で、増収増益、配当増額など良好なものが多いことも買い安心感につながろう。
本日は中国工商銀行(1398/HK)や中国建設銀行(939/HK)、中国銀行(3988/HK)、交通銀行(3328/HK)、中国太平保険HD(966/HK)、中国人民保険集団(1339/HK)、中国人民財産保険(2328/HK)、広発証券(1776/HK)、第一トラクター(38/HK)、青島ビール(168/HK)、鞍鋼(347/HK)、中国民航信息網絡(696/HK)、中興通訊(763/HK)、天能動力国際(819/HK)、中国雨潤食品集団(1068/HK)、東方電気(1072/HK)、中国神華能源(1088/HK)、華晨中国汽車HD(1114/HK)、ハルビン電気(1133/HK)、エン州煤業(1171/HK)、華潤燃気HD(1193/HK)、華潤水泥HD(1313/HK)、碧桂園HD(2007/HK)、富智康集団(2038/HK)、中銀香港(2388/HK)、上海医薬集団(2607/HK)、中遠海運発展(2866/HK)、新疆新キン鉱業(3833/HK)、株洲中車時代電気(3898/HK)、洛陽欒川モリブデン集団(3993/HK)などが通期決算を報告する予定だ。
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