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2019/05/15 08:55

戻りを試す展開か、米中貿易戦争の警戒感薄らぐ 無料記事

◆15日の香港マーケットは、米中貿易戦争の警戒感後退で戻りを試す展開か。
 外部環境は落ち着きつつある。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前日比0.8%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.1%高とそろって反発した。米中貿易戦争の過度な警戒感が薄らぐ。トランプ米大統領はホワイトハウスで会見し、6月下旬に日本で開かれるG20(20カ国・地域首脳会議)首脳会議に合わせ、中国の習近平・国家主席と直接会談する計画を明らかにした。米中貿易摩擦については、「ささいな口げんか」で、両国の通商交渉は良好に進んでいると強調している。また、中国外交部は14日、「米中は通商交渉を継続することで合意している」との認識を示した。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は、前日比でマイナス12.12%の18.16ポイントに急低下し、再び20を下回っている。もっとも、両国が制裁関税を応酬するなか、世界景気の先行き不安は根強く、上値を買い進む動きはみられない。
 一方、14日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.7%安と続落。貿易問題での米中対立を嫌気した売りが続いた。ただ、下値は限定的。指数は一時プラス圏に浮上する場面も見られた。海外マネーの潜在的な流入が意識されている。指数算出のMSCIは14日、半期に一度の指数構成銘柄入れ替えを公表するとともに、グローバル株価指数のA株組み入れ比率を5→10%に引き上げる計画について詳細を説明した。引き上げは28日に実施する。
 こうしたなか、本日の香港・中国マーケットは全体として戻りを試す展開か。上述したように、米中貿易戦争の過度な警戒感が後退するなか、投資家に買い安心感が広がりそうだ。本土市場については、海外マネーの流入が改めて意識されよう。
 ただ、気がかり材料もある。本日の取引時間中(日本時間11時ごろ)に、今年4月の各種経済指標(小売売上高や鉱工業生産、固定資産投資など)が公表される。事前のコンセンサス予想では、鉱工業生産と小売売上高の伸びが前月実績から減速するとの見込みだ。また、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は本日中に、1〜3月期決算を報告する。


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