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2020/10/09 08:54

下値の固い展開か、本土株高に期待感 無料記事

◆9日の香港マーケットは、本土株高の期待感で下値の固い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.5%高とそろって続伸した。NYダウは約1カ月ぶりの高値水準を回復する。追加経済対策の期待が引き続き手がかりとなった。新型コロナウイルス禍に対処するため、トランプ米大統領は6日夜、航空会社や中小企業の救済策を包括的な政策パッケージとは切り離し、個別に承認するよう議会に求めた。野党・民主党のペロシ下院議長が個別の対応に難色を示していると伝わり、上値の重い場面がみられたものの、「トランプ政権は再び大規模な経済対策案にスタンスを転換させる可能性がある」と報じられ、指数は中盤から持ち直しをみせている。
 一方、中国国内では、国慶節の大型連休を終えて、9日ぶりに本土マーケットが取引を再開する。連休明けの相場展開に関しては、市場関係者の間で強気の見方が優勢だ。現地メディアが8日伝えたところによれば、連休中の海外株高や国内消費市場の堅調が追い風になるとみられている。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として下値の固い展開か。米中関係の悪化懸念は根強いものの、本土株が堅調に推移した場合は投資家のセンチメントも上向くだろう。ただ、週明け以降に9月の経済統計が相次いで公表されることもあり(13日に貿易統計、15日に物価統計など)、買い一巡後は伸び悩みとなりそうだ。


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