2018/10/18 09:08
方向感を欠く展開か、好悪材料が入り混じる
◆休場明け18日の香港マーケットは、好悪材料の綱引きで方向感を欠く展開か。
外部環境には好悪材料が入り混じる。まず、米金利の先高観が強まったことはマイナス材料だ。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月開催分)では、過半数の委員が「経済に対して中立となる水準」を上回る金利水準を支持したことが分かった。一方、米企業の業績報告が進む中で、好決算を明らかにする企業が相次いでいることはプラス。アルミ大手アルコアの7〜9月期決算では特別項目を除いた1株利益が予想を上回り、金融のゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなども1株利益が上振れた。また、動画配信ネットフリックスの決算報告では、契約者数の伸びが予想以上だったことが明らかになっている。なお、昨夜の米株市場では主要指標のNYダウが前日比0.4%安と反落。米利上げペースの加速が警戒されたほか、16日に2.2%高と急反発した反動も出た。
一方、17日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が0.6%高と3日ぶりに反発。値ごろ感に着目した自律反発狙いの買いが入ったほか、人民元安の動きが一服したことも好感された。ただ、気がかり材料もある。あす19日には、今年9月の経済指標(小売売上高や鉱工業生産など)と第3四半期のGDP成長率が公表される予定だ。
こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として方向感を欠く展開か。米企業や中国企業の業績期待が強まっていることや、米国が半期に一度の「為替報告書」で中国の為替操作国認定を見送ったことは好材料となろう。半面、米金利高の警戒感は重し。また、原油相場が急落したことも関連銘柄にとっての逆風となろう(昨夜のWTI原油先物は一時1カ月ぶりの安値)。
本土マーケットは底堅い展開か。上海総合指数は依然として数年ぶりの安値水準で推移していることもあり、値ごろ感に着目した買いが継続しよう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境には好悪材料が入り混じる。まず、米金利の先高観が強まったことはマイナス材料だ。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月開催分)では、過半数の委員が「経済に対して中立となる水準」を上回る金利水準を支持したことが分かった。一方、米企業の業績報告が進む中で、好決算を明らかにする企業が相次いでいることはプラス。アルミ大手アルコアの7〜9月期決算では特別項目を除いた1株利益が予想を上回り、金融のゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなども1株利益が上振れた。また、動画配信ネットフリックスの決算報告では、契約者数の伸びが予想以上だったことが明らかになっている。なお、昨夜の米株市場では主要指標のNYダウが前日比0.4%安と反落。米利上げペースの加速が警戒されたほか、16日に2.2%高と急反発した反動も出た。
一方、17日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が0.6%高と3日ぶりに反発。値ごろ感に着目した自律反発狙いの買いが入ったほか、人民元安の動きが一服したことも好感された。ただ、気がかり材料もある。あす19日には、今年9月の経済指標(小売売上高や鉱工業生産など)と第3四半期のGDP成長率が公表される予定だ。
こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として方向感を欠く展開か。米企業や中国企業の業績期待が強まっていることや、米国が半期に一度の「為替報告書」で中国の為替操作国認定を見送ったことは好材料となろう。半面、米金利高の警戒感は重し。また、原油相場が急落したことも関連銘柄にとっての逆風となろう(昨夜のWTI原油先物は一時1カ月ぶりの安値)。
本土マーケットは底堅い展開か。上海総合指数は依然として数年ぶりの安値水準で推移していることもあり、値ごろ感に着目した買いが継続しよう。
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