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2019/04/04 09:04

買い先行か、連休前に利食い売りも 無料記事

◆4日の香港マーケットは、米中協議の進展で買いが先行しそうだが、連休を控えて上値も重そうだ。
 外部環境は良好と言える。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.2%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6%高と5日続伸。「米中通商協議の合意が近い」との観測が相場を支えた。米中両政府は3日、ワシントンで閣僚級の貿易協議を再開。英メディアは、「通商交渉合意に向けた大半の問題が米中間で解消された」と複数関係者の話を引用して伝えた。また、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長も3日、「協議は前進している」と述べている。半導体株の急伸も投資家心理を上向かせた。ファウンドリー最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)が半導体生産を加速していると伝わり、米半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が急騰。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は過去最高値を更新した。
 一方、3日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.2%高と4日続伸。約1年ぶりの高値水準を回復した。米中通商交渉の進展や、中国景況感の改善が引き続き相場を後押ししている。海運・港湾株が急伸したほか、空運株、自動車株、消費関連株、不動産株、金融株、ハイテク株、インフラ関連株、資源・素材株などが幅広く物色された。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは高値圏でのもみ合いとなりそうだ。米中貿易交渉の合意期待はプラス材料となるものの、香港と中国はあす5日が清明節で休場となるため、連休を控えて利食い売り圧力も意識されよう。


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