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2018/11/05 09:04

神経質な値動きか、米金利上昇が重荷に 無料記事

◆週明け5日の香港マーケットは、米金利上昇が相場の重しとなる流れか。
 外部環境はやや不安定。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%安とそろって4日ぶりに反落した。米金利上昇が嫌気される。この日公表された10月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想以上に伸び、賃金の上昇ペースも加速。これを受け、米10年債利回りは急伸した。株価の割高感が意識されるなか、高PERの大型ハイテク株が売られている。米中通商交渉を巡る動きも不透明。トランプ米大統領が2日午後、米中の貿易交渉に楽観的な見方を示す半面、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は早期の米中合意に否定的な意見を述べた。
 一方、2日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が2.7%高と4日続伸。米中貿易戦争の終結に向けた動きを好感し、上海総合の構成銘柄は9割超が上昇した。人民元相場が対米ドルで急伸するなか、元高メリットのある空運株などが大きく買われている。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。米中交渉の不透明感や、米金利上昇がネガティブ材料として意識されそうだ。
 本土マーケットも上値の重い展開か。中国の政策期待は根強いものの、景気先行き不安も強まる状況だ。中国最大の商談会、「中国輸出入商品交易会(広州交易会)」が4日閉幕し、10月15日からの約3週間で交わされた契約額は前年同期の実績を下回っている。


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