2019/02/22 09:11
下値の固い展開か、中国の政策期待が支えに
◆22日の香港マーケットは、米株安が逆風となるものの、中国の政策期待で下値の固い展開となろう。
外部環境はややネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%安と4日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.4%安と9日ぶりにそれぞれ反落した。複数の米指標が下振れし、米景気の減速懸念が強まっている。2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が2016年5月以来のマイナスに転じ、1月の中古住宅販売件数は15年11月以来の低水準を記録。また、昨年12月の耐久財受注額も予想以下の伸びにとどまった。直近の指数上昇ピッチが速かったことも、売りが出やすい要因となっている。
一方、21日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%安と4日ぶりに反落した。戻り待ちの売りに押される展開。指数は20日まで3日続伸し、約5カ月ぶりの高値水準を回復していた。米中協議の進展や中国の政策期待などでこの日も一時1%超上昇する場面があったものの、上海総合指数は心理的節目の2800ポイントを前に失速している(高値は2794.01ポイント)。
米中通商協議を巡っては、閣僚級の協議が21日にスタートした。「技術移転や知的財産権、為替など主要な6つの構造問題」の対処方法などを「覚書」にまとめる。関税引き上げ期限(3月1日)が迫るなか、22日にも具体的な話し合いが行われる予定だ。中国側で出席した劉鶴・副首相は今回、「習近平・国家主席の特使」として臨んでいる。中国メディアによれば、劉副首相により大きな交渉権限が与えられているという。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の固い展開を予想する。米景気の減速懸念は逆風となるものの、中国の政策期待が相場を下支えしそうだ。中国人民銀行(中央銀行)が昨夜遅くに公表した18年第4四半期の金融政策執行報告では、対象を絞った各種の刺激策を一段と進める方針が示されている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はややネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%安と4日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.4%安と9日ぶりにそれぞれ反落した。複数の米指標が下振れし、米景気の減速懸念が強まっている。2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が2016年5月以来のマイナスに転じ、1月の中古住宅販売件数は15年11月以来の低水準を記録。また、昨年12月の耐久財受注額も予想以下の伸びにとどまった。直近の指数上昇ピッチが速かったことも、売りが出やすい要因となっている。
一方、21日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%安と4日ぶりに反落した。戻り待ちの売りに押される展開。指数は20日まで3日続伸し、約5カ月ぶりの高値水準を回復していた。米中協議の進展や中国の政策期待などでこの日も一時1%超上昇する場面があったものの、上海総合指数は心理的節目の2800ポイントを前に失速している(高値は2794.01ポイント)。
米中通商協議を巡っては、閣僚級の協議が21日にスタートした。「技術移転や知的財産権、為替など主要な6つの構造問題」の対処方法などを「覚書」にまとめる。関税引き上げ期限(3月1日)が迫るなか、22日にも具体的な話し合いが行われる予定だ。中国側で出席した劉鶴・副首相は今回、「習近平・国家主席の特使」として臨んでいる。中国メディアによれば、劉副首相により大きな交渉権限が与えられているという。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の固い展開を予想する。米景気の減速懸念は逆風となるものの、中国の政策期待が相場を下支えしそうだ。中国人民銀行(中央銀行)が昨夜遅くに公表した18年第4四半期の金融政策執行報告では、対象を絞った各種の刺激策を一段と進める方針が示されている。
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