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2019/01/07 09:02

買い先行か、内外に好材料 無料記事

◆週明け7日の香港マーケットは、内外の好材料で買われる展開か。
 外部環境はポジティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比3.3%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が4.3%高とそろって反発した。米雇用改善を材料視。この日公表された昨年12月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想以上に伸び、賃金の上昇ペースも加速した。米労働市場の好調を受け、米景気の減速懸念が後退している。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米金融政策に関し、「必要に応じ政策変更もいとわない」と発言。利上げを急がないスタンスを示したことも好感された。
 中国国内にもプラス材料がある。中国人民銀行(中央銀行)は4日夜、預金準備率を1ポイント下げると発表(今月15日と25日に0.5ポイントずつ実施)。当局の景気テコ入れ姿勢が鮮明化した格好だ。
 なお、4日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が2.1%高と3日ぶりに反発。中国商務部が4日午前に、「来週7〜8日にかけて、米中両国が次官レベルで通商協議する」と発表したことを好感した。米中協議を巡っては、1月下旬にスイスで開催されるダボス会議にあわせ、中国の王岐山・副主席がトランプ米大統領と会談するとの観測も流れている。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体としてしっかりとした展開を予想する。米株の大幅上昇に加え、中国の政策期待が追い風だ。本土マーケットについても、当局の景気テコ入れ策を材料に堅調な値動きとなろう。


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