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2019/03/04 08:55

買い先行か、米中通商合意の期待感が追い風に 無料記事

◆週明け4日の香港マーケットは、米中通商合意の期待感で買われる展開か。
 外部環境は良好。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%高と4日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.8%高と反発した。米指標の下振れを嫌気した売りがみられたものの、米中通商交渉の合意期待が再び強まり相場を押し上げている。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した2月の製造業景況感指数は市場予想を下回り、同月の米消費者態度指数(確報値)も予想に届かなかった。一方、米中通商交渉を巡っては、米紙が1日、「米中首脳は早ければ3月中旬にも会談することを検討中」と報道。通商交渉が難航するとの不安が後退した。また3日には、「米中両政府は、お互いが課している追加関税の引き下げを議論している」と伝わっている。
 1日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.8%高と急反発。海外マネーの流入期待が高まり、投資家心理が上向いた。指数算出の米MSCIは2月28日、グローバル株価指数のA株組み入れ比率を5→20%に引き上げると発表。4000億〜5000億人民元の新規資金がA株市場に流入するとみられている。中国の政策期待も強まる状況。5日に開幕する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では、減税や金融緩和などの内需刺激方針が打ち出される見通しだ。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として買いが先行する可能性が高い。前述したように、米中貿易戦争の終結に向けた動きが加速していることを好感しよう。また、全人代の開幕をあす5日に控え、中国の景気テコ入れ策に対する期待感も引き続き支えとなりそうだ。


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